ポメラニアンに限らず、ドックフードをいきなり切り替えるのはあまり良くありません。徐々に時間をかけて切り替えていくのがベターです。特にポメラニアンは警戒心が強い犬種ですから慎重に行って下さい。
理想的なドッグフードの切り替え方
仔犬用のフードから成犬用のフードへ。最近太り気味だからカロリーの低いフードへ。などなど。ワンちゃんを飼っていればフードを切り替えなければならない時が必ず訪れることでしょう。そんな時どんな点に注意しなければいけないのか、理想的なドッグフードの切り替え方を紹介します。
いきなり切り替えるのは控える
今まで食べていたドッグフードをやめて次の食事からいきなり新しいフードに。このようにフードを突然切り替えるのは控えるようにしましょう。
「ドッグフード」という大きなくくりでは同じかもしれませんが、当然その種類によって含まれている成分はそれぞれで違いがあります。普段同じものを食べているワンちゃんにとってはその小さな違いに胃や腸がついていけず、下痢や嘔吐などの体調不良へとつながってしまう恐れがあります。また、飼い主さんが把握していない成分に対してアレルギー反応が出てしまうかもしれません。そういった場合一気に切り替えたことが取り返しのつかない事態になってしまう恐れがあるのです。
それだけでなく、普段食べていたものとは違うことに警戒し、そもそもドッグフードを食べなくなってしまうといった症状も見られます。特に警戒心が強く神経質な性格が目立つポメラニアンは要注意です。
「飼い犬」として生まれ、育てられた現代のワンちゃんは非常に繊細。少しの変化が体調不良やストレスにつながってしまう可能性をはらんでいるのです。ぜひこのことを頭に入れておいてもらいたいと思います。
時間をかけて少しずつ
一週間から10日ほどかけて徐々に切り替えていくのがポイントです。
まずはフード全体の1割を新しいフード、9割は今までのフードで。様子を見ながら問題がないようなら新しいフードの割合を増やし2割、また問題がなければ3割…といったように、最終的に新しいフードが10割となるようにゆっくり時間をかけて切り替えていきます。
ポイントはウンチの様子をよく観察することです。
健康なウンチの状態はこげ茶色でコロコロしています。「ティッシュで取った時に崩れない」というのが一つの基準になります。もしティッシュで取ったときに崩れてしまったり、そもそも取るのが困難なほどにやわらかい場合はしばらく割合を変えずに食べさせてみてください。ウンチの状態が良くなれば割合を増やしていきましょう。
それでも状態が良くならない場合は、体が慣れる・慣れないの問題ではなく、そもそもフードがあっていない可能性があります。フードの種類の見直しが必要です。
いきなり切り替えても問題ない!という意見もあるが…
「うちの犬はいきなりフードを替えているけど体調が悪くなったことなんてないよ。」
「そんなの過保護すぎじゃない?平気平気。」
ネットを見ているとこんな無責任な意見を目にすることも少なくありません。確かにこの意見、間違いではありません。ワンちゃんによっては一気に切り替えたところで「問題がない場合」もあります。ところがその一方で「問題が起きてしまう場合」もあるのが事実です。
何かワンちゃんにとってマイナスになってしまうようなことが起きる可能性が少しでも存在する限り、それをできる限り排除してあげるのが飼い主の役目ではないでしょうか。過保護すぎたっていいんです。愛するワンちゃんのためなんですから。私はそう思います。ぜひワンちゃんのことを一番に考えてあげられる飼い主さんになっていただければと思います。