JALカードSuicaは、他のJALカードとは少し異なる特徴を持っています。
Suicaが内蔵され、チャージもできるのはもちろんですが、JR東日本商品を購入した際にマイルではなくJREポイントが貯まります。また、CLUB-Aゴールドカードのサービスが他のカードと少し異なるなど、JALカードの中でも少し変わった存在です。
JALカード Suicaの特徴
Suicaに対応している
JALカードの中で唯一、Suicaに対応しており、クレジットカードにSuicaが内蔵されています。
通常、クレジットカードからSuicaへのチャージはポイントが貯まらないようになっていますが、JALカードSuicaを始めとするビューカード発行のカードは、チャージでポイント(マイル)が貯まります。
カード自体にSuicaが内蔵され、改札を通る際のオートチャージに対応しています。ただ、定期券機能は備わっておらず、カードと紐づけたオートチャージ機能をSuica定期券や記名式Suica、モバイルSuicaに追加することは可能です。
JR東日本商品を購入する際はマイルではなくJREポイントが貯まる
Suicaへのチャージと同様に、JR東日本で利用した分はショッピングマイルではなくJREポイントが貯まります。
JR東日本の新幹線(東北新幹線など)や特急電車の料金、券売機、みどりの窓口、えきねっとなどが対象です。その場合も、1,000円につき15ポイントとして積算されます。
JREポイントは、1,500ポイントにつき1,000マイルと交換することが可能なので、実質1,000円チャージにつき10マイルと交換できます。(ショッピングマイル・プレミアムに加入、もしくはCLUB-Aゴールドカードの場合)
もしくは、マイルと交換せずに、Suicaのチャージに充てることも可能で、その場合は、1ポイント=1円でチャージができます。
JREポイントの良い点は、有効期限が実質無期限になる点です。有効期限は2年間に設定されていますが、最後にポイント利用・積算されてから2年なので、カードを使い続けている限りは、有効期限は延び続けます。そのため、長い間ポイントを貯めて、一気にマイルと交換することも可能です。デメリットとしては、マイルへの交換を自分でやらなければいけないため、マイルがダイレクトに貯まるJALカードのアドバンテージが少し薄れてしまいます。
JR北海道・JR東海・JR西日本・JR九州の新幹線のチケットを購入した場合はショッピングマイルとして積算されますが、JR東日本を経由して購入した場合は、JREポイントになる場合があります。
JREポイントカード機能が付帯する
JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」のポイントカード機能が付帯しています。LUMINEやアトレなどの駅ビルで貯めることができ、JALカードSuicaでJR東日本商品を購入した際に貯まるポイントもJREです。
事前にSuicaとJREポイントを紐づけておけば、紐づけたSuicaで購入した際に、NEWDAYSやKIOSKのような駅内コンビニ、acureのような自動販売機でもポイントが貯まるようになります。これらで貯まったポイントも、マイルに交換することが可能です。
JMB WAONのチャージができない
Suicaに対応しているという大きなアドバンテージはありますが、残念ながらJMB WAONへのチャージには対応していません。
1,000円チャージにつき10マイル、そして200円のWAON支払いにつき1マイル獲得、マイル還元率は1.5%となるため、Suicaの1%よりも高めです。
WAONが利用できる場所も増えてきているので、SuicaよりもWAONをよく使う方は、JALカードSuica以外のJMB WAONがチャージできるカードがおすすめです。
JALカードSuica CLUB-Aゴールドの特徴
JALカードSuica CLUB-A ゴールドは、他のCLUB-A ゴールドカードに比べて、サービス内容が異なり、年会費も3,000円ほど高くなっています。
ビューカードが発行する「ビューゴールドプラスカード」の機能をJALカードに付け加えたようなカードになっており、JALだけではなくJR東日本のサービスや新幹線を利用する方におすすめできます。
東京駅の「ビューゴールドラウンジ」が利用できる
JR東日本が運営する「ビューゴールドラウンジ」が利用できます。ただし、カードの他に特急列車・新幹線のグリーン車のチケットを持っているか、ラウンジご利用券が必要です。
新幹線の待合室は常に混雑していますが、ラウンジであればお菓子やドリンクバーを楽しみながらゆったりと列車を待つことができます。
JR東日本のグランクラスに乗車する方が利用できるラウンジですが、グリーン車に乗車する方で入室できるのは、「ビューゴールドカード」かこのJALカード Suica CLUB-Aゴールドを持っている方のみです。
また、JR東日本のサービスですが、JR東海が運行する東海道新幹線のグリーン車に乗車する場合でも利用できます。ぷらっとこだまのような安いチケットでも、グリーン車に乗車することを証明できれば問題ありません。
入会で5,000ポイント付与、2年目以降は100万円以上利用で付与(4月1日から適用)
入会するとJREポイントが5,000ポイント付与されます。
これまでは、もらえる特典を選ぶことができましたが、2019年4月1日以降は、5,000ポイント付与に変更されました。
いずれもJREポイントで交換できる特典で、交換商品によってはポイント数が多くかかってしまい少し改悪となってしまいましたが、使いみちは広がります。
前述の通り、JREポイントは1ポイント=1円としてSuicaにチャージができますし、1,500ポイントで1,000マイルに交換が可能なので、付与されたJREポイントを約3,300マイルに交換できます。
2年目以降は、年間100万円以上利用すると5,000ポイントが付与されます。ただし、ビューゴールドプラスカードにある「ビューゴールドボーナス」はなく、年間利用累計金額に応じて増えるシステムはありません。
JALカードSuicaはJR東日本をよく利用する方におすすめ
Suicaのオートチャージ機能に魅力を感じる方には、JALカードSuicaがおすすめです。Suicaのオートチャージに設定できるのは現時点でビューカードのみなので、JALカードSuicaがあれば、Suica/PASMOエリアで改札にひっかかる心配がなくなります。
モバイルSuica(特急券・定期券含む)でポイント(マイル)が貯まるのも、ビューカードだけなので、モバイル利用を考えている方もビューカードの方が良いでしょう。
しかし、Suicaのチャージをそれほどしない方、モバイル利用を考えていない方は、たとえ新幹線をよく利用する方であってもあまりおすすめできません。
駅の窓口や券売機でのきっぷの購入、新幹線のチケット、Suica定期券の購入は、他のJALカードでもマイルとして積算されますし、JREポイントからマイルに交換する手間もなくなります。
JMB WAONの方が200円につき3マイルと還元率は高く、マイルが貯まりやすいので、特にSuicaへのこだわりがない場合はJMB WAON対応JALカードも検討してみてください。