JAL・ANA・デルタのマイレージプログラムを比較

JAL飛行機 旅行

マイルをどのように貯めることができ、どのように使えるかは、航空会社のプログラムによって異なります。

JAL・ANAの日系2社は必要マイル数などで共通している部分もありますが、細かなところで差異があります。

本記事では、マイレージプログラムについて、日系のJALとANAに交えて、日本でも会員数が多いデルタ航空を比較していきます。

JALマイレージバンク

フライトマイルの貯まり方

フライトマイルは基本的に、基本マイル×運賃の積算率で計算されます。運賃クラスによってマイルの積算率が異なり、ビジネスやファーストは1.25~1.5倍、プレミアムエコノミーは1倍、割引エコノミー運賃であれば0.7倍もしくはそれ以下になります。国内線の場合は、割引運賃を使うことがほとんどだと思うので、殆どの場合は0.7倍です。クラスJに乗った場合はそこから+10%のボーナスマイル、ファーストクラスは50%のボーナスマイルが積算されます。

また、JALカードのオプションとして、割引運賃でも積算マイルが実質100%になる「ツアープレミアム」が用意されています。これはJALにしかないユニークなオプションです。

たとえば、JALパック(ツアー)で購入した航空券の基本マイル積算率は50%ですが、残りの50%分をツアープレミアムのボーナスマイルとして補ってくれます。基本マイル自体は増えないので、FLY ONポイント(ステータスポイント)は増えませんが、JALの国際線でも適用されるので、エコノミークラスを利用する方で少しでもフライトでマイルを貯めたい方におすすめです。

JALの他にも他社便でマイルを貯めることも可能です。ワンワールドアライアンスに加盟する13の航空会社のほか、大韓航空(日本⇔韓国間)や、ハワイアン航空、アラスカ航空、エミレーツ航空などが対象です。ただし、提携航空会社の場合は、対象の運賃クラスが異なり、格安チケットや区間によっては積算されないことがあります。

買い物での貯まり方

買い物でJALマイルを貯める方法は、JALカード、JMB WAON、JALショッピングモールの3つがあります。

JALカードで買い物をして獲得できたマイルは、100円につき1~2マイル(ショッピングマイル・プレミアム未加入であれば200円につき1~2マイル)積算され、毎月ごとにマイレージ口座に貯まります。一見当たり前のようにも見えますが、ここがANAと異なる点で、ANAカードでは、クレジットカード発行会社のポイント(Oki Dokiなど)に一旦積算されてからANAマイルに交換できるようになっています。

JALのように直接貯められるメリットとしては、交換する手間がなくシンプルに貯められること、使おうと思った時にすぐ使える点ですが、有効期限は積算されてから基本3年なので、忘れないうちにマイルを利用する必要があります。

また、マイルが2倍貯まるJALカード特約店はエネオス、ファミリーマート、マツモトキヨシ、ロイヤルホストなどがあります。

JMB WAONでは、200円につき1マイル貯まります。さらに、JMB WAONのチャージに対応したJALカードであれば、チャージでもマイルが貯まるため、200円につき3マイル貯まります(ショッピングマイル・プレミアム未加入は2マイル)。

JALショッピングモールは、JALのサイトを経由してAmazonやビックカメラ.comのようなサイトにアクセスして買い物をすることでマイルが貯まるようになっています。200円につき1マイルのことが多く、積算率はいまいちですが、JALカードと組み合わせることで最大で100円につき1.5マイル貯まります。Amazonとビックカメラ.comでマイルが貯まるのはJALだけで、時々マイルが倍になるキャンペーンも実施しています。

JALマイルの制約(有効期限など)

JALマイルの有効期限は基本3年です。最上級会員であるダイヤモンド会員になっている間は、マイルの有効期限が撤廃されますが、JALでは若年層のカード会員に対してマイルの有効期限を優遇する措置をとっています。

20代社会人のみが対象のJAL CLUB ESTに入会すると、マイルの有効期限は5年に延びます。さらに、学生専用カードであるJALカードnaviに入会することで、卒業までの間の有効期限は撤廃されます。卒業後にマイルの有効期限が生じるようになっており、そのままCLUB ESTに入会をすれば、マイルの有効期限は卒業から5年間に延びます。

また、JALマイルは他人に譲渡することができず、交換できる航空券も本人もしくは家族、事実婚や同性パートナーに適用されます。家族間でマイルを共有する場合は、JALカードに入会し、「JALカード家族プログラム」を利用する必要があります。

マイルの使いみち

マイルは特典航空券と交換することができます。基本的には国内線は往復12,000~15,000マイルで、国際線は時期によって変動しますが東京・ホノルル(ハワイ)の往復で40,000マイルからです。時期によってはJALカード割引などが適用されることもあります。

かつては国際線の特典航空券を交換する際の必要マイル数が固定化されており、枠がなくなってしまえばキャンセル待ちしかできなくなっていましたが、最近は、残席と連動して必要マイル数が変動する仕組みに変更されました。

そのため、最低必要マイル数が下がった路線もありますが、ほとんどの場合、以前よりも多くのマイルが必要になってしまっているようです。この点は少し残念な点ですが、ANAも最近は特典航空券が取りにくくなりつつあるようなので、どっちが良いかとは一概に言えません。

JALだけの面白いサービスでは「どこかにマイル」というものがあります。日時と出発空港を指定し、6,000マイルを支払うことで、4つの候補の中からランダムで行き先を決めて航空券を発見してくれるサービスです。通常、国内線は12,000マイルからの交換なので、少ないマイル数で旅行ができてお得です。行き先はとくに考えていないけどどこかに旅行に行きたいなという方におすすめです。

ANAマイレージクラブ

フライトマイルの貯まり方

フライトマイルはJAL同様に、基本マイル×運賃の積算率で計算されます。ビジネスやファーストは1.25~1.5倍、プレミアムエコノミーは1倍、割引エコノミー運賃であれば0.7倍もしくはそれ以下です。国内線はプレミアムクラスが1.25~1.5倍、普通運賃が1倍、割引運賃は0.75~0.5倍です。

ANAにはJALの「ツアープレミアム」のようなオプションはなく、ANAカードのボーナスマイルに限定されます。

ANAの他にも他社便でマイルを貯めることも可能です。スターアライアンスに加盟する27の航空会社のほか、マカオ航空、ユーロウィングス、フィリピン航空、エティハド航空などが対象です。ただし、他社便はANA便と対象の運賃クラスが異なり、格安チケットや区間によっては積算されないことがあります。

買い物での貯まり方

ショッピングでANAマイルを貯める方法は、主にANAカードを使うか、楽天Edyを使うか、ANAマイレージモール経由するかの3つの方法があります。

ANAカードで買い物をした場合、積算されるのはマイルではなく各カード発行会社のポイントになります。JCBであればOki Dokiポイント、三井住友(VISA/Master)であればワールドプレゼントポイントから、マイルに変換する必要があります。

また、三井住友のANAクラシックカードの場合、100円=1マイルとして変換するには移行手数料として6,480円の年会費が必要で、ゴールドカード以上は手数料無料です。

JALと比べると、実質的なマイルの有効期限が延びるメリットがありますが、カード会社のポイントの有効期限を気にする必要もあります。JCBのOki Dokiポイントの場合、普通カードの有効期限は獲得月より2年間となっており、マイルよりも短くなっています。器用に使いこなせる人にとっては、マイルの有効期限を実質5年以上に延ばすこともできますが、多くの人は、ポイントからマイルへの自動移行の設定をするほうがよいでしょう。

また、マイルが2倍貯まる「ANAカードマイルプラス」はエネオス、セブン-イレブン、マツモトキヨシ、スターバックスなどがあります。これらのお店で買い物をすると、カードのポイントとは別にANAマイルが100~200円につき1マイル積算されるようになっています。こちらはポイントではなく直接マイル口座に積算されます。

楽天Edyでは、200円につき1マイル貯まりますが、対応ANAカードでチャージをしても200円につき1マイルしか貯まりません。カードが使えない場所の補助的なものとして利用するのが良いでしょう。

ANAマイレージモールは、ANAのサイトを経由して楽天市場やYahoo!にアクセスして買い物をすることでマイルが貯まるようになっています。200~300円につき1マイルのことが多く、積算率はいまいちですが、楽天とYahoo!のサービスに対応している点は大きいでしょう。楽天ポイントもTポイントもANAマイルに変換が可能なので、それらを組み合わせるとより多くのマイルが貯められます。

ANAマイルの制約(有効期限など)

ANAマイルの有効期限は基本3年です。最上級会員であるダイヤモンド会員になっている間は、マイルの有効期限が撤廃されます。JALのような若年層に対する優遇措置はありません。

JAL同様にANAマイルは他人に譲渡することができず、交換できる航空券も本人もしくは家族、事実婚や同性パートナーに適用されます。家族間でマイルを共有する場合は、ANAカードに入会し、「ANAカードファミリーマイル」を利用する必要があります。

マイルの使いみち

マイルは特典航空券と交換することができます。ANAは国内線・国際線共にシーズンによって必要マイルが異なります。

シーズンは、ローシーズン(L)、レギュラーシーズン(R)、ハイシーズン(H)の3種類に分かれており、東京・ホノルル(ハワイ)間は、Lが35,000、Rが40,000、Hが43,000マイルとなっています。

日によって必要マイル数が異なるJAL国際線よりも良いシステムだとは思いますが、最近では思ったように航空券が取れないことが多いという利用者の声もよく聞きます。

国内線も同様にシーズンで必要マイル数が異なり、東京・那覇間はLが14,000、Rが18,000、Hが21,000となっています。JALと比較をしてみると、東京・那覇間は一律15,000マイル、JALカード割引が適用される場合は11,500マイルとなっているため、ほとんどの期間ではJALの方が必要マイル数が低いことになります。

デルタスカイマイル

フライトマイルの貯まり方

デルタのフライトマイルの貯まり方は、日系2社とは全く異なるシステムになっており、航空券の金額(米ドルベース)を元に計算され、1ドルにつき5マイル積算される仕組みです。メダリオンステータスが上がれば上がるほど積算率も上がり、ゴールドメダリオンであれば1ドルにつき8マイルになります。デルタアメックスゴールドカードで支払った場合、フライトマイルとは別に100円につき3マイルが貯まります。

積算マイルはクラスに関係なく運賃ベースになっているため、デルタ・ワンやプレミアムセレクトでも同様の計算式になります。ただし、提携会社に搭乗した際の積算マイルは、他社同様に飛行距離×クラス毎の積算率となっています。

また、日本会員限定のキャンペーン「ニッポン500マイル」が行われており、こちらはLCCを含む日本国内線の搭乗券の半券を、搭乗から2ヶ月以内にFAXで送ることで、1区間につき500マイルを付与するというものです。マイルを使って交換した特典航空券も対象なので、JALなどでマイルを貯めている方にもおすすめです。

ただし、通常会員は1年間で5,000マイル(10区間)が上限となっており、メダリオン会員は20,000マイル(40区間)に引き上げられます。2019年3月末までのキャンペーンですが、ノースウェスト航空時代から10年以上続いているため、例年どおりいけば4月以降も継続される見込みです。

デルタの他にも、スカイチームに所属する18の航空会社でマイルを貯めることができます。アエロメヒコ、エールフランス、KLM、大韓航空、アリタリア、中国東方航空などが対象です。

買い物での貯まり方

デルタスカイマイルを買い物で貯めるには、デルタ航空のクレジットカードを利用するか、スカイマイルショッピングを経由する方法があります。

デルタのクレジットカードは、上級会員資格「ゴールドメダリオン」が最低1年間付帯するデルタアメックスゴールドカードが一番有名ですが、ショッピングマイルの積算率を考慮すると、ダイナースや三井住友、JCBが発行するカードがおすすめです。

JCBが発行する「デルタスカイマイルJCBカード」は、年会費が1,500円のテイクオフカードでも100円につき1マイル貯まり、ゴールドカードでは100円につき1.5マイル貯まります。

ただし日系2社とは異なり、デルタマイルの積算率が2倍になるプログラムはないのが難点です。

ネット上で通販サイトを利用する際は、スカイマイルショッピングというデルタ航空が運営するサイトを通して購入することで所定のマイルが貯まります。楽天市場は400円につき1マイルと少々残念な積算率ですが、お店によっては100円につき2マイルとカード以上に貯まる場合もあります。

デルタスカイマイルの制約(有効期限など)

デルタスカイマイルは、他の日系・米系エアラインと比較しても最も柔軟性のあるマイレージであると言えます。有効期限が設定されておらず、マイルが失効することはありません。

特典航空券は本人・家族だけではなく友人、知人、さらには赤の他人の分まで交換することも可能です。

公式からマイルを購入することも可能なので、特典航空券の購入に少し足りない際にも役立ちますし、手数料はかかりますが家族や他人にマイルを譲渡することも可能です。

マイルの使いみち

マイルの有効期限がなく比較的貯まりやすくはなっていますが、日系2社と比べると少し使いづらくなっています。

日本国内線は、デルタのクレジットカード所有者か、メダリオン会員に限り、スカイマークの航空券と交換が可能です。必要マイル数は往復15,000~20,000マイルと日系に比べて少し高めで、交換後の予約の変更は不可、旅行の2週間前に申請する必要があるなど、さまざまな制約がついてしまいます。

デルタ便との交換も必要マイル数が高くなっており、枠も限定され取りづらくなっています。JALやANAでは最低40,000マイルで交換可能だった成田⇔ホノルルも、スカイマイルでは60,000マイルからの交換となり、現時点で交換できるのは大韓航空が運航する便に限定されています。

一方、成田⇔仁川(ソウル)のような大韓航空のフライトは、JALと同じぐらいである15,000マイルで交換できます。他社便など、路線によってはコスパが非常に良く、デルタの路線よりもスカイチームの他社便との交換が適しているかもしれません。

また、航空券の購入の際に、マイルとキャッシュを組み合わせて支払う「マイル+キャッシュ」を選択することも可能です。

JAL・ANA・デルタのマイレージプログラム

日系2社は共通している部分が多いですが、JALはシンプルに貯めることができ、JALカードの「ツアープレミアム」や、「どこかにマイル」「JAL CLUB EST」などユニークなサービスを提供している印象です。ANAも、ポイントからマイルへの移行など面倒なプロセスはあるものの、有効期限を実質3年以上に延ばすことができたり、国際線特典航空券の交換もJALよりは親切なシステムになっていると感じました。

デルタスカイマイルは日系2社とは大きく異なり、有効期限がない点は非常に魅力的です。大韓航空やエールフランスなどのスカイチームのフライトでマイルを貯めることができ、「ニッポン500マイル」で国内線のフライト1区間につき500マイルを貯められるキャンペーンも実施しているため、JAL/ANAマイラーもスカイマイルに加入しておいて損はないと思います。

いずれも一長一短と言えますが、これからカードでマイルを貯めようと考えている人にはJALがおすすめです。ANAに比べてマイルの仕組みがシンプルで、ツアープレミアムやさまざまなキャンペーンを使うことで、より多くのマイルを貯めることができます。

海外渡航が多い方や、既にJALなどでマイルを貯めている方で、他のマイレージにも興味がある方など、マイレージ中級者にはデルタスカイマイルもおすすめです。FAXを送るのは少し面倒ですが、ニッポン500マイルを活用することで、デルタに一度も乗らなくても1年間に20,000マイルを貯めることもできます。

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