感動を生んだソチオリンピックから1年
また彼らが帰ってくる。
1月15日から始まる『スノーボード&フリースタイルスキー世界選手権』
ワールドカップやオリンピックとは異なり2年に一度開催される世界大会で、過去福島(2009年)や長野(1997年)で開催がある。
あと、誤解されている方がいるようだが、平野歩夢はスノボーを引退したわけではない。
後述するが、平野は1月22日~25日に開催されるスノーボード最高峰の大会である
「Winter X Games 2015」に招待されており日程がバッティングした影響で不参加なだけだ。
それでは実施概要・出場選手・開催国をチェックしておこう。
【平野歩夢・平岡卓】Winter X-Games 2015開催~ソチの感動をもう一度
実施概要
大会名称
「スノーボード&フリースタイルスキー世界選手権」
FIS(国際スキー連盟)が主催するスノーボード&スキー大会
※読み方は「ふぃす」
※スノボーもスキーもFISが主催
開催日時
1月15日(木)~1月25日(日)
※11日間
開催国・開催地
開催国:オーストリア
開催地:下記2地域
◆クライシュベルク
◆ラッハタール
ヨーロッパの中心にあるオーストリアは言わずと知れたスキー発祥の地。
オリンピックは過去2度開催され、世界大会は幾度と行われている。
小さい国土ながら文化的にも、世界が求める音楽や歴史、食べ物、芸術、自然などを堪能できる観光地でもある。
放送局
テレビ東京系
BSジャパン
公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/snow2015/
実施競技種目と出場選手
実施競技種目は全2競技12種目
ハーフパイプ
記憶に新しいソチオリンピックでの平野歩夢、平岡卓の銀メダル・銅メダルW受賞。
残念ながら平野歩夢選手は2015年1月22日~25日に開催されるスノーボード最高峰の大会
「Winter X Games 2015」に招待されており不参加。
なお平岡選手はどちらの大会にも出場予定。
【平野歩夢・平岡卓】Winter X-Games 2015開催~ソチの感動をもう一度
出場選手
【スノーボード】
◆平岡 卓(ひらおか・たく)19歳
◆子出藤 歩夢(ねでふじ・あゆむ)20歳
◆片山 來夢(かたやま・らいぶ)19歳
◆今井 郁海(いまい・いくみ)18歳
◆大江 光(おおえ・ひかる)19歳
【スキー】
日本人出場者無し
クロス
1ヒート6人(もしくはジュリーが定める4人)が同時に同じコースをスタートし、速さを競う。
出場選手
【スノーボード】
◆桃野 慎也(ももの・しんや)22歳
◆藤森 由香(ふじもり・ゆか)28歳
◆岩垂 かれん(いわだれ・かれん)21歳
◆渡辺 大介(わたなべ・だいすけ)21歳
【スキー】
梅原 玲奈(うめはら・れいな)31歳
※藤森由香は「Winter X Games 2015」にも招待されている。
スロープスタイル
2014年冬季オリンピックよりスノーボード、フリースタイルともに新種目として採用された新しい競技。
前半ではレールやボックス等の障害物、後半はエアで技を魅せる。
採点方法は技術力(技の難易度、着地、組み立て等)で行われ、タイムは採点に含まれない。
また、ソチオリンピックで8位入賞の角野友基選手もまた「Winter X Games 2015」のスノーボードスロープスタイル、ビッグエアに招待されており不参加。
X-Gamesの方が最高峰の大会であるためケガを考慮しそちらを優先したのであろう。
出場選手
【スノーボード】
◆稲村 樹(19歳)
◆鬼塚 雅(16歳)
◆佐藤 夏生(20歳)
【スキー】
日本人出場者無し
パラレル回転・大回転
ターン技術で速さを競う。クロスと異なり、タイムは関係なく1対1の勝負で両者の駆け引きが大きな特徴。
出場選手
【スノーボード】
◆斯波 正樹(しば・まさき)28歳
◆吉岡 健太郎(よしおか・けんたろう)26歳
◆竹内 智香(たけうち・ともか)31歳
◆家根谷 依里(やねたに・えり)30歳
ビッグエア
説明云々よか見たほうが早いかと…
一発勝負の魅せる競技。
「高く」そして「大技」であればあるほど得点が高くつく、見ている側としては一番エキサイトし単純明快な競技。
日本人からは出場予定選手はいない。
前述したように角野友基選手は「Winter X Games 2015」に出場予定。
エアリアル
ビッグエアのスキーVer. 「体操」に近いかな…
出場選手の田原直哉選手は実際に体操選手で全日本選手権2002年~2005年にわたり3度優勝。
エアリアル転向後は2011年、2012年の全日本選手権で優勝している。
出場選手
◆田原 直哉(たはら・なおや)34歳
モーグル/デュアルモーグル
ソチオリンピックで上村愛子さんが引退したことにより、モーグルには有名選手がいなくなったかのように思われているが、男子の遠藤尚は注目。
2014年ソチオリンピックでは15位と奮わなかったが、その後のフィンランド・ルカで行われたFISワールドカップ開幕戦では自己最高となる2位を記録。
世界大会を幾度と経験し、今大会期待がかかる選手の一人だ。
出場選手
◆星野 純子(ほしの・じゅんこ)25歳
◆伊藤 あづさ(いとう・あづさ)29歳
◆伊藤 さつき(いとう・さつき)21歳
◆遠藤 尚(えんどう・しょう)24歳
◆西 伸幸(にし・のぶゆき)29歳
◆吉川 空(よしかわ・そら)24歳
まとめ
世界大会であるのになぜこんなに注目されていないのかというと、
注目選手のほとんどがX-Gamesに出場予定だから!
これは大会運営側に問題があるとも言えるが、若手や入賞経験の無い選手らにとってはライバル不在のまたとないチャンス。
人によっては、
「なぜ平岡卓くんが出ていて平野歩夢くんは出場していないの?」
「平野くんはスノボーを辞めてしまったの?」
と勘違いする方もいたのでは。
ソチオリンピック直後はあんなにキャーキャー言われていたのに
暖かくなってくると平野・平岡(あと國母和宏)の存在など無かったかのように…
人間とはこうも正直なのかと悲しくもなってくる。
しかし、彼らは今現在も生きている。
それだけは伝えたいと思い、まとめとします。