「仕事辞めるぞ!!」
そう思い立ったときはとんでもなく晴れ晴れしたような気持ちになる。
しかし、その思いを伝えようとなると途端に憂鬱になる。
言えば楽になると分かってはいるものの、上司や同僚に負担をかけてしまうのではないか、といった心配で時間だけが過ぎてしまうのだ。
しかし自分の人生は自分で決めるもの。
辞めるのも権利。背中を押せるような一文になれば幸いである。
なぜ仕事を辞めたいのか
あなたが仕事を辞めたいと思った理由はなんだろう。
私の場合、入社1年目で上司に辞表を突きつけた経験がある。
理由は、上司の頭が悪すぎるから。
一度きりの人生の半分以上を「我慢」で過ごすなんて嫌だ。
確かに生活していく上でお金は必要だし、好きなものでお金を稼いでいる人なんて極わずか。
「仕事=きつい」というものなら、「人生=きつい」ということになってしまう。
それなら死んだほうがマシだ。
そう思って辞表を出した。
結局、入社1年目で考えも今後の道筋も曖昧だったこともあって、人事に説得され残ることにはなったが、根本的な考えは変わっていない。
だから仕事を辞めたい人の気持ちもわかるし、辞めていく人を恨んだりということはしない。
もし「自分がいなくなったら周りに迷惑がかかるのではないか」と思っているのであれば、それは違う。
確かに説得はされるかもしれないが、それは君のためを思って言ってくれている。
考えが本物か、一時の感情によるものではないか判断するためにも、「説得」は上司の仕事の一部だったのだ。
それに、たった一人の人員が欠けるだけでその部署が傾くような想定ができるというのなら、それこそ早々に辞めるべき。
上司の気持ち
前述したように、あなたが辞めたいと思う気持ちは上司は理解している。
むしろ辞めたいと思っている気持ちはあなたより強いかもしれない。
それでも上司が仕事を続けている理由は、半ば使命感のようなもの。
逆の見方をすれば、「ここまで来てしまうと、もう戻ることはできない」と守りの姿勢に入っているから。家庭があったり、借金・ローンがあったり、親の介護があったり。仕事を続けることがその人にとっての宿命になっていることもある。
だから辞める(辞められる)なら早ければ早いほうがいい。
正直言って、周りの考えや論調は無視するのが得策。
世間的な目や同情があなたの行動を鈍らせ、次第に背負わなければいけないものが増えズルズルと時間だけが過ぎていくのだ。
ただ、私のように何も考えずに辞意を伝えるのでは愚の骨頂。
経験上、辞めていく方々は「立つ鳥跡を濁さず」でキチンと引き継ぎを行い、自身の進路が定まっている人が多い。
通常の仕事に従事している方であれば、バイト感覚でバックレていきなり来なくなってしまうなんて人はほとんどいない。
そこは社会人としてのマナーなので守りましょう。
それこそが億劫だと感じるのであれば、メールでも手紙でもいいが一応辞めることはできる。
ただ、失うものも多いので注意が必要…。
仕事を辞めるって簡単じゃない
辞めたい気持ちが本物かどうか確かめる一番簡単な方法がある。
それは、退職願を実際に書いて見ること。
書いて、じーっと見てみてほしい。
多くの方が初めての経験だろうから、当然書き方から何まで調べたり、本を買ったりするだろう。
そうするとよりやめることが“リアル”に迫ってきて辞めたあとのイメージがつきやすくなる。
その過程で、色々とサラリーマンを辞めることでのリスクや、一方でメリットなどに触れることだろう。
「辞めたいと言えない」と悩んでいる多くの方は、実際には退職願を書いていない。
だからその辞める覚悟が本物か、実はわかっていない。
これは実体験に基づく、効果的な方法なので是非試して欲しい。
まとめ
「辞めたい」そう思った感情は、一度自分の中で封印しても、ある日仕事の中で嫌なことがあると必ずまた訪れる。
よく「(仕事が)できる人ほど辞める」というが、それはその通り。
ずーっと会社に残っている人は、その会社で成功した人か、全く仕事ができない人(決断できなかった人)かに二分される。
その事実に気付くことができれば、あなたの行動も変わってくるだろう。
ちなみに私は1年目で退職願を出し、説得されて残ったものの、その1年後に結局会社を辞めた。
上司や先輩には「残った方がいい」とは言われたものの、外に出た経験がないくせに何を根拠にモノを言っているのだろうと不思議だった。
今では環境にも恵まれ、生活できているし昔の会社には戻りたくないと心底思っている。
「御社が第一志望です」これは確かに言った。間違いない。ただ、感情はいつだって変わる。周りの意見なんて関係ない。自分の人生は自分で決めよう。