餃子を巡る戦いは熱い。
11年と12年は静岡・浜松が1世帯あたりの餃子購入額が第1位、13年に3年ぶりに栃木・宇都宮が王者奪還を果たした。
浜松に対して宇都宮の餃子への思いには温度差があり、まさに「死に物狂いで」王者を奪還したような形だ。
そんな餃子大好き宇都宮が今回モヤモヤさま~ずで紹介があったのでそれに合わせて紹介していこうと思う。
宇都宮が餃子の街と言われるようになった歴史
餃子の聖地・宇都宮には駅中心に200を超える餃子専門店がある。
餃子が宇都宮に広まったのは、宇都宮の軍隊が満洲を衛戍地(※)としており、帰国の際に餃子の製法を持ち帰ったのが始まりと言われている。
※衛戍地(えいじゅち)…軍隊が長く駐屯して防衛する重要地域
また、餃子の主原料である小麦と白菜の両方が安定して収穫できる場所としても宇都宮は適していた。
麦の収穫量:国内4位(関東1位)
白菜の収穫量:国内6位(関東3位)
ここに目をつけた「宇都宮餃子の産みの親」沼尾博行さんは宇都宮に餃子を広めるため必死のPR活動を始め、今では超がつく有名店となった「みんみん」が最初に沼尾さんに協力をしたと言われている。
1世帯あたりの餃子購入額 変遷
本当に旨い宇都宮餃子ランキング
第5位 宇都宮餃子館
焼き餃子・揚げ餃子・水餃子・創作餃子
餃子のデパート的な存在で、トッピングも自在。
家族連れやカップに大変おすすめなお店。
看板は健太餃子。
ちなみにこちらは池袋・ナンジャタウンでも食べることができる。
栃木・那須で育った良質な豚肉を使用。
野菜はシャキシャキとした食感を残し、餡はやわらかめ。
ただ、創作餃子はあくまでお楽しみ。
味は期待しないように…。
第4位 めんめん
羽根つき餃子No.1のお店。
常に行列が絶え間なく、ココが宇都宮一だと言う根強いファンもいる。
また、餃子以外のラーメン、唐揚げも実は絶品。
客層は家族連れよりも、若者やカップルが多め。
羽根つき餃子は外はカリカリ、中はジューシー。
1皿6個で350円と超リーズナブル。
第3位 幸楽
知る人ぞ知る、宇都宮の老舗名店。
地元の方は有名店ではなくこの幸楽へ足を運ぶという。
宇都宮駅から車で20分とかなり距離があるため、観光客やカップルが足を運ぶことはあまりないが、それでもお店は常に満席。
ここの餃子は「何もつけずに食べるのが一番うまい」と、地元宇都宮市民が言う。
餃子1皿240円
第2位 みんみん
言わずと知れた宇都宮餃子の2大巨頭の1つ。
観光マップを開けばまず「みんみん」の文字。
それもそのはず、宇都宮に餃子を広めようとPR活動を始めた沼尾博行さんにまず手を差し伸べたのがこのみんみん。
逆に当時そこまで有名でなかったみんみんの本当の美味しさが沼尾さんのおかげで全国に広まったとも言える。
観光客に大人気で、休日ともなると1時間以上の行列に並ばなければ食べられない。
焼き餃子・揚げ餃子・水餃子と種類は用意しているが、やっぱり一番うまいのは焼き餃子。
それでも3種類(1皿240円)とライス(100円)を頼んでも1000円でおつりが出るという驚異の値段も人気の秘訣。
とにかく肉がふんだんに詰め込まれ、ジューシーなのがみんみん餃子の特徴。
理屈抜きでただただうまい。
第1位 正嗣
堂々の第1位は正嗣(まさし)
毎日開店と同時に行列ができる人気ぶり。
宇都宮駅から歩いて15分もかかり、また人気すぎて観光マップにはあまり大々的にPRされていないにも関わらずこの長蛇。
観光客に限らず地元民も多く集う口コミで広まった超人気店なのだ。
値段は1皿6個でなんと210円
食べログでも餃子ランキング1位を獲得し、そんな店が宇都宮一最安値という事態となっては他店は太刀打ちできない…。
みんみんが肉重視なのに対し、正嗣は野菜重視。
ここで好みが別れるところだが、私は単純に肉が好きだからみんみん派かと思って食べ比べたが、一瞬で正嗣のファンになった。
野菜が引き出す力を改めて感じた瞬間だった。
餃子店で「売り切れ」の文字が踊る日が来るとは。
こちらは夏休み最終日8/31(日)の17時時点。
いくらなんでも早すぎる…
まとめ
毎年11月の第1土曜日・日曜日には「宇都宮餃子祭り」が開催され、県外からも多くの観光客が訪れる。
宇都宮が餃子にかける思いは、宇都宮市民しかわからないところだが、我々としてはそういった環境の中で洗練された店が栃木で出てくるのはとても嬉しいところ。
みんみんが餃子の旗揚げ的な存在であっても正嗣が1位ってところも操作性のないまさにガチンコ感が伝わってくる。
是非皆さんも栃木に足を運び、本場の餃子を楽しんでみてはいかがだろうか??