【転職者向け】会社に辞めることを伝えるタイミングはいつ?

ようやく転職先も決まりそう。そんなとき、「いつ会社に辞めることを伝えればいいか」という新たな悩みが増えます。とりあえず転職先から内定が出るまで保留していればいいのでしょうか。

しかし転職先から内定が出る前に会社を辞めてしまうのは危険です。また辞めるタイミングを内定後に考えると、内定取り消しにまで発展してしまうかもしれませんよ。




会社の辞め方・辞意を伝えるタイミング

転職活動をするにあたって、常に頭の中にあることといえば「いつ会社に辞意を伝えるべきか」ということではないでしょうか。

会社員は必ず「雇用契約書」を以て会社と雇用契約(労働を提供する対価として給与をもらう契約)を結んでいます。契約社会の日本である以上、しかるべき手順を踏まなければ自分から会社を辞めることはできません。

しかし、私も経験がありますが、決して辞めること自体が悪いことではないのに罪悪感を感じたり、上司や同僚の顔を見るとどうしても切り出せなくなってしまいますよね。ケンカ別れでない以上、これまでお世話になったことを思い出し中々言い出せないかもしれません。

ただ転職すると決めた以上はいつかは辞めることを伝えなければなりません。転職先が決まっている方なら尚更です。そしてそのタイミングは自分が選ぶことができます。

辞意のタイミングは会社の「就業規則」を確認する

あなたが会社に辞意を申し出るタイミングは、「就業規則」上の「定年、退職及び解雇」の項を確認しましょう。

厚生労働省:就業規則モデル

就業規則とは、簡単に言うとその会社における「法律」です。就業規則に記載されている内容には基本的に全て従わなければなりません。そして退職に関する事項についても、基本は「辞意を申し出て会社が承認したとき」又は「退職願を提出してから2週間(※)」と定められています。

「2週間」という期間が一般化しているのは、民法上「期間の定めのない雇用契約(正社員)については、退職の意思表示から2週間が経過すれば雇用契約は解除される」と定められているためです。決して「2週間前に伝えれば雇用契約は解除できる」という意味ではありません。

退職の意思表示の最終タイミングについては、法律よりも就業規則を確認するようにしましょう。

「2週間」という期間については会社によって異なります。就業規則モデルで定めていることから、約8割以上の会社が「2週間」となっています。大企業や就業規則を自社で制作している会社では1週間の場合もあれば、1ヶ月、2ヶ月というケースもあります。しかし基本的には会社が承諾すれば即日退職することが可能です。

2週間前ギリギリに辞意を伝えてはならない

仮に就業規則で「2週間」と決められている場合、そのタイミングギリギリまで先延ばしするのはおすすめできません。

例えば、転職面接の際に面接官が「今の会社を辞める準備はできているのですか?」と聞かれたときに「転職先が決まり次第、準備しようと思っています」と答えてしまうと、仮にあなた以外の候補者がいると比較されてしまいます。その方が「明日からでも出社できます」といった状況だと、あなたは不利な立場に立たされてしまいます。転職先の要求する日にちに退職が間に合わなかった場合「それでは今回の話はなかったことで」となってしまうかもしれません。

事務的な理由においても、2週間だけでは辞める手続きや話し合い、後任への引継ぎ、返却物の準備、取引先へのあいさつなど、転職後に問題が起きないようにこなすには時間が足りません。

もちろん転職先も会社であるため、ある程度の猶予はくれますが、1日でも早く入社してほしいというのが本音です。辞意を伝えて、実際に退職するまでの期間は最低でも1ヶ月以上はほしいところ。また「辞めます」と伝えておいそれと簡単に辞められるものでもありません。「考え直してほしい」「給与に不満があるのか」と上司も自分の評価が下がってしまうため引き止めにかかります。

転職先に辞めるタイミングを質問されたのであれば「今の会社を辞めるために、やるべき手順を踏まえると1ヶ月ほどかかります。そのため、御社に入社すると決まってから1カ月ほど時間をいただきたいです。」と面接時に伝えておけば、転職先も、あなたが入社するまでの流れが掴みやすくなり採用しやすくなります。

会社を辞めてはいけないタイミング

立つ鳥跡を濁さずではありませんが、繁忙期や引継ぎの途中で会社に迷惑をかける形で退職をするのはやめましょう。

急いで会社を辞める準備をすると、その一つ一つに見落としが出てきてしまいます。転職した後に、前の会社から仕事についての電話がかかってきても、忘れてしまって対応できないということも起きかねないため、時間には余裕をもって退職の意思表示をしましょう。

また、どんな理由で転職するとはいっても、会社に勤めている間は、雇用契約通り働くというのが社会人としてのマナーです。

万が一転職先から今の会社へあなたの身辺調査の電話がかかってきて、そのような状況を洗いざらい説明されたとしたら、転職先での信頼関係にも関わることでしょう。ただ適当に辞めるのではなく、辞めることで損をしないように準備をしましょう。

仕事をしながら転職活動をするなら、辞めると伝えるタイミングがとても繊細な問題になってきます。仕事をしながら転職活動をするポイントについて、相談しながら転職活動がしたい場合は転職エージェントを利用しましょう。転職先への伝え方や、今の会社への対応など、リアルタイムでアドバイスをくれます。