書類選考を通過する職務経歴書の書き方

職務経歴書の書き方やフォーマットには細かな決まりはありません。最大のポイントは、採用担当者に「会ってみよう」と思われるように書くことです。

そのためには、採用担当者があなたの職務経歴書をひらいてからどのように職務経歴書を見るのか?どのような観点で評価するのか?これらを踏まえて戦略的に書くことが重要になります。ここでは、よくある採用担当者の職務経歴書の見方や評価観点を踏まえた職務経歴書の書き方のポイントを説明します。




書類選考は大きく2ステップ!各ステップでの戦い方が異なる

一般的な中途採用において一回募集をかけた場合、どれくらいの応募者が集まるでしょうか?募集企業、職種や待遇にもよりますが、数十人から百数十人の応募が集まります。一方、採用担当者は、人事担当者であれ現場担当者であれ、通常業務を抱えながらの採用活動となり、掛けれる時間は限られています。したがって、採用担当者は、応募者全員の職務経歴書を隅々まで一言一句すべてを見ることは現実的にできないのです。

このため、書類選考は一般的に以下の2ステップで行われます。

第1ステップ: 大量の応募からよく検討する応募者を選ぶ
第2ステップ: 第1ステップの通過者から面談する応募者を選ぶ

各ステップで、応募者一人あたりにかける選考時間が異なります。感覚値ですが、第1ステップで30秒から1・2分、第2ステップで数分から10分前後です。そのため、各ステップにおいて、職務経歴書のどこを見るか?どういう選考観点をもつか?どれくらい深く検討するかが異なります。そのため、それぞれのステップを意識した戦略的な職務経歴書の書き方が必要になってきます。

最初の粗い書類選考で生き残るのに必要なこと

最初の粗い書類選考は、十数人〜百数十人の応募の中からよく検討する応募者をを選ぶステップで、応募者一人あたりの選考時間は30秒から1・2分です。この短い選考時間で、多くのライバル候補者に負けない存在感を放ち、選ばれなければなりません。そのために必要な要素を採用担当者の視点から考えましょう。

採用担当者も人であり、この短い選考時間の中では、多くの観点・深さを持つことはできません。この段階で重要になってくるのは、「職務経歴書を開いた瞬間に嫌な印象を与えないこと」と「次の深い検討(第2ステップ)へまわせる理由があること」です。

職務経歴書を開いた瞬間に嫌な印象を与えない

最初は、沢山の職務経歴書があるので、読まない(=落とす)職務経歴書を決めることになります。この段階では、採用担当者に嫌な印象を与えてしまった瞬間に落とされてしまうことになるので、「嫌な印象を与えない」ことが必要になります。では、具体的にどのようなことが嫌な印象を与えていまうのでしょうか?

「書類が汚い、見にくい、整理されていない、文字が読みにくい。」です。

したがって、職務経歴書はもとより、履歴書も含む応募書類一式、すべてにわたって言えることですが、以下がポイントとなります。

  • 綺麗な状態で提出する
  • 情報を整理し、見やすく編集した職務経歴書*を作成する
  • 手書きで書く場合は、丁寧に読みやすい文字で書く

情報を整理し、見やすく編集した職務経歴書: 転職サイト等が紹介しているフォーマットを使うとよいです。

次の深い検討(第2ステップ)へまわす理由となるものを書く

前述の印象観点で落とされなければ、第1ステップの残す戦いは採用ニーズを満たせそうな兆しがあるか?という全うな観点での戦いとなります。それらは以下のようなものになります。

  • 今回雇うポジションに必要な経験を持っているか?
  • 今回雇うポジションに必要な実務能力・スキルを持っているか?
  • しっかりと成果をあげてきているか?

採用担当者には、上記観点について力があることを伝えていくことが必要になります。では、どこにどのように書いていけばよいのでしょうか?

気にすべきことは、最初に目に入る場所ということと、30秒〜1・2分の持ち時間で読んでもらえる量ということになります。そのため、

  • 最初に目に付く位置である職務経歴書の「職務要約」部分に書く
  • 持ち時間で読めるボリュームの400文字前後で書く
  • 上記3観点を押さえた内容を盛り込んで書く

ことがポイントになります。なお、成果に関してですが、具体的な実績が分かる金額規模や表彰歴がなく書ける内容がない場合は、取り組むべき仕事をこなしていることや顧客や組織への貢献感などを書き、雇う側が板来やすい「この人はしっかりと成果をあげる/仕事をするのか?」の不安を解消するようにしましょう。

細かな書類選考で生き残るのに必要なこと

第2ステップでは、今回雇うポジションに必要な経験・スキル・成果を上げられるか?をより詳しく見ます。そのため、職務経歴の各論をしっかり書きあげることが重要になります。この際、やはり採用担当者が気になるであろう「応募職種に求められる経験・実務能力」を想像し、それを踏まえて、自身の経験から書くべきものをピックアップし詳しく書くといったことがポイントになります。

取捨選択や濃淡なく自分の経験を書くことは、採用担当者には、今回募集している職種に合うというメッセージ性が弱まってしまうためお勧めしません。

また、第2ステップで新たに加わる観点があります。それは、選考過程で他社ではなく自社を選んでくれそうか?意欲は高いか?入社後馴染むかどうか?です。この不安を解消することを踏まえた上で、志望動機や退職理由、転職理由を書かなければなりません。

職務経歴書の書き方ポイントのまとめ

  • 採用担当者に嫌な印象を与えない。綺麗な状態で提出する/情報を整理し、見やすく編集した職務経歴書を作成する/手書きで書く場合は、丁寧に読みやすい文字で書く。
  • 職務要約は400文字前後でまとめ、募集職種に必要な経験、スキル、募集職種で実績を上げれそうな過去実績を書く。
  • 職務経歴は、募集職種でパフォーマンスを上げられるか?という問いに対してダイレクトに説明できるような経験・スキル・実績を詳しく書き、そうでないものは省略するか薄く書く。
  • 志望動機、退職理由や転職理由は、採用担当者の不安を払拭できるように書く。不安は次のようなもの: 選考過程で他社に流れてしまわないか?意欲は低くないか?入社後馴染むかどうか?